マリアージュの国、フランスのおいしい食卓

フランスで見つけたおいしいマリアージュのレシピで作って食べての覚え書き。それからフランスの主にテーブルまわりのあれこれ走り書き。

中華風お鍋がフランスにやって来たら。

一昨日の日曜日、親戚宅に家族が集っての昼食。 そこでテーブルに上ったのがお鍋だったのでちょっとびっくり。 しかも、なんだかエキゾチックな雰囲気で。 聞けばそれは 「フォンデュ・シノワーズ」、そのまま訳せば中国風フォンデュ? フォンデュとは言って…

地味なパッケージ=本物感? とは限らない

義妹が住んでいるイギリス。 彼女を訪ねると必ず買って帰って来るのがイギリスの粉もんです。 粉もん… つまりパンの類です。 先の年末年始に訪れた際も、いろいろと買ってきました。 そして、それらを食べるのはわたしだけなので、全部まとめて冷凍し、少し…

冬を迎えるジヴェルニーで、花を愛でる展覧会へ。①

新年が明けて5日目、隣村ジヴェルニーにある印象派美術館へ。 昨年秋から行きたいと思っていた「FLOWER POWER」展終了の2日前でした。 例年はモネの家がその門を閉めるのと同時に印象派美術館も冬季休館に入るのですが、今シーズンは1月7日のこの展覧会最終…

中東のバラに捧げられたマカロン

先日、日本からの客人とパリへ。 「シャンゼリゼ通りでランチかお茶を」とのリクエストがあったので、ピエール・エルメとロクシタンのコラボ店、「86Champs」へ。 考えてみればシャンゼリゼでお茶なんて、初めてのわたし。 メニューを見て、はっ! これはあ…

フランス流 柿とのマリアージュ

柿をお店でよく見かけるようになったのは何年前からだろう。 ここに暮らし始めて9年半、でも当初からこんなに柿の姿を見かけなかったような。 初めて「Kaki」をお店で見つけた時は、売られているんだ!しかも名前はそのまま「kaki」だって!と妙に嬉しかった…

夢は遠きにありて

今週のお題「夢」 ということで、初めてお題に乗ってブログを書いてみます。 夢、といえば実は昨日、飲みすぎのために眠りが浅くなり、おかしな夢をいくつも見たところです。 今日書きたいのはその夢のことではないのですが、一つだけ短く紹介すると… 現実で…

フランスの地理と歴史とバーベキュー。

日が沈み始めた夜の8時40分。男3人が火を起こす。ところで実際よりずっと広く見える庭。カメラレンズはとんだ演出家にもなる。 どこからともなく漂ってくるバーベキューの炭の匂いは、夏の風物詩。 そんな匂いがしてくるのも、今月中くらいかな。 昨夜は毎週…

夏の終わり、秋の始まり

2カ月に渡る夏の日本滞在を終えて、3日前(既に!)の日曜夜、フランスの自宅に到着。 目の前にある卓上カレンダーを6月から9月まで変えながら、あらためて不在にしていた月日の長さを感じる。 この2カ月間、意図的にというわけでもなく、ブログはおろかあら…

週末、小さな町のお祭りへ

定番曇り空から一転、ここのところは晴天続きで、逆に大丈夫かなと心配になるくらいです。 まだ、青空の日が長く続く季節に慣れておりません。 昨日もまた良い天気、満月の日とあって、エルダーフラワーを摘みました。 View this post on Instagram A post s…

「包む」の魔法

フランスのお菓子屋さんで見かけるこの包み。 お菓子を載せた台紙をピラミッド形に包装して、中のお菓子がつぶれないようにしています。 この包み方が大好きで。 機能的かつ、美しい。 初めてこの包み方を見た時は感動したなあ。 フランス的な美意識を見つけ…

カリブの島のモンブラン

昭和の子どもだったわたしにとって、ケーキ屋さんに行けば必ず目にしたのは いちごのショートケーキ(メロンが乗ったのもよくあったっけ)にチョコケーキ、 それからチーズケーキにモンブラン、だったろうか。 そのモンブランも、糸状にぐるぐる巻かれたマロ…

朝ブロ事始

ようやく5月らしい陽気がやってきたノルマンディー。ばらの季節になりました。 書こう、書きたい、 書かないとモヤモヤが生まれる、 のに書かず。 そんな日が続いていた。 ブログはどうしても一日の作業的優先順位が低くなっていて、 それで結局、「今日も…

卵と牛乳と小麦粉と。フィンランドのパンヌカック

図らずもフランス国旗のトリコロールになりました ご近所に、フィンランドにルーツを持つ方が住んでいらっしゃいます。 子ども同士が年が近く、よくお互いに行き来しているのですが ー 言い方を変えると よく一緒にアペロをしているのですが、昨日はフィンラ…

ノルマンディーの古都、ルーアンと「第六感」。

フランスにいると、個人の、あるいは自分自身の幸せを求める感覚が日本とは違うなあと感じることが多々あります。 いや感覚、というよりは追求度でしょうか。 だから例えば、たとえカップルの間に子どもが生まれても、育児によってカップルとしての時間を過…

残り物には福がある。アッシ・パルマンティエと、レトロなマッシャー。

近頃は料理好きの夫が腕を振るうことが多くて、このアッシ・パルマンティエ(hachis parmentier)も例外ではございません。 アッシ・パルマンティエは、フランス家庭料理の定番の一つ。 「アッシ」は挽いた肉や魚、「パルマンティエ」はマッシュポテトを表す…

シナモンとマーマレードと、味の好みのお国柄。

もうこれで終わりにすると言いながら、のイギリス話。 今回の旅行の自分みやげとして、ニューヨーク風のベーグル、そして名物「ホットクロスバン」なるパンを買ってきた。 名前も、それにちなんだ英語童謡も知っていたけれど、未だ食べたことのなかった憧れ…

2022年クリスマスの思い出。③クリスマスとノエルと

2023年も早三週間が過ぎようとしている。 一度始まってしまえば、あっという間に月日が過ぎていくのが一年。 だもの去年のクリスマスの話など早く終わらせた方がよい。 去年のクリスマスは義妹が暮らすロンドン郊外で過ごしたが、クリスマス当日のテーブルは…

2022年クリスマスの思い出。②イギリスで見つけたマリアージュ

イギリスからフランスに戻って2週間。 すでにいろいろ忘れてしまうものですね…。 あらら。 早いとこ書き留めておかなくっちゃ。 とりあえず、食べ物のことを書いておこう。 イギリスに来たなら、やっぱり食べずには帰れないこれ。 まずはこれ、フィッシュア…

1月はガレット祭り

まだイギリス旅行のことを書き終えていないけれど、今のことも忘れてはならない。 ということで、ガレット・デ・ロワ。 この投稿に出てくるパッケージ買いのガレットは、残念ながら人工的なアーモンドの風味が強すぎておいしくなかったのでした。 こうなると…

2023年になったけど… 2022年クリスマスの思い出。①お酒が飲めれば健康だ

2023年になって今日ですでに5日。 でも書き初めは去年のクリスマスのこと。 去年は12月に入って心機一転はてなブログに引っ越してからちょこちょこたくさん書きたいと思っていたのに、体調不良で寝込んでしまった。 その数日後にはクリスマスを過ごすために…

味噌とセロリの餃子。お皿に乗ったお国柄。

あんなにもくもくと湯気が立っていたのに、写真に収めきれず残念無念。 昨夜はご近所に住む中国人のお友達のお宅へお呼ばれ。 中国料理をお店で食べたことはあっても、また中国料理らしきものを自宅で作ったことはあっても、中国人が家庭で作る中国料理を食…

この度引っ越しして参りました、五猫です。

6年ぶりの、はてなブログ投稿。2件だけ投稿して、その後なんだか続かず放置。ありがちなパターンですよね、きっと。 そして今年に入って一念発起、今度はワードプレスで書き始め。でもテクニカルなことに時間をかけるのがもったいないなと思うようになり、…

フロマージュはフロマージュである

ゴダールの映画タイトルみたいにしてみました。 さて、先のお料理教室の際、会場のフロマージュリーヒサダで買ってきた日仏フュージョンチーズの食べ比べです。柚子も抹茶も桜も迷ったけれど、結局選んだのは古酒でウォッシュしたマロワ―ル、ウィスキー風味…

パリのお料理教室。チーズのいろいろマリアージュ

先週末、パリ1区にあるフロマージュリーヒサダで催されたお料理教室へ。講師は臼居芳美先生。かつてこちらのお店でコロナ禍前まで販売されていたおせち料理を担当されていた先生です(復活希望!)。 フランスに暮らす日本人ならきっと一度は名前を聞いたこ…

エルダーベリーシロップとプチ・スイス

夏をまるまる日本で過ごしてきました。三年ぶりです。その間、ブログは遠く離れた存在に… そして八月末にフランスの家に戻ってきたら。エルダーの木に実がわんさかなっていて、しかも日が経ち過ぎてしぼみ始めているものも。これは急がねばなりません。 それ…

ベーコンとさくらんぼ

実はこれを作ったのは先月終わりのこと。もう10日以上も経っているなんて!! 近くに住む夫の友人が、家の庭で採れたというさくらんぼをたくさん持ってきてくれました。わたしが住むあたり、ノルマンディー地方の南東では、さくらんぼのシーズンは5月から…

BIOはみんなのもの

フランス大手スーパーチェーンのルクレール。今週の広告には大きく「BIO(オーガニック)はみんなの手に届くべき」(大意)とある。これを目にしてすぐに頭によぎったのは、この国の標語を構成するものの一つ、「平等」。「べき」という言い回しに強い意志を…

レモン、タイム、ポワロと黒鯛

だいぶお久しぶりの投稿になってしまったけれど、気を取り直して。 ELLE à TABLE ウェブサイトで特集されていた "Quels poissons choisir au printemps?" (春に選ぶ魚はどれ?)にあったレシピから、Dorade Grise を使った一皿を作ってみた。 Dorade は日本…

プルドポークと赤ワインビネガー

この料理、作ったのは3月26日。でもその後体調を崩したりしてアップが今日に。今回は隔週誌並みの投稿までこぎつけました。はは、は。まあぼちぼちやっていきましょう。 さて、先日の投稿で冷凍食品専門店・ピカールのアメリカ料理特集の広告を紹介しました…

ピカールの「クレイジー・アメリカ」

家のポストに冷凍食品専門店「ピカール」の広告が入っていました。タイトルは"Crazy America"。おお、これは大胆なワードチョイス。もしかすると"Crazy for America" な気分が乗せられているのでしょうか。ピカール担当者の思惑が気になるところでございます…