柿をお店でよく見かけるようになったのは何年前からだろう。
ここに暮らし始めて9年半、でも当初からこんなに柿の姿を見かけなかったような。
初めて「Kaki」をお店で見つけた時は、売られているんだ!しかも名前はそのまま「kaki」だって!と妙に嬉しかったのを覚えています。
それはたぶん、アメリカでは英語名の「Persimmon」という名前で売られていたからだと思うのですが(20年以上前の話なので今はどうかわかりませんが)、どうして日本名で売られていると嬉しいのかな。何か、自国の文化を尊重されたような気分になるのかな。
先日、近所の青果店で面白い柿のPOPを見つけました。
「Kaki それとも Kaki Persimon?」
たしかに、「Kaki」として売られている時もあるし、そこに「Persimon」とつく時もあります。
わたしはてっきり、「日本名」と「それだけじゃ分かりにくいかもしれないから+フランス名」と主観的に使い分けられているのかと思っていたのですが、どうやらそうではなく、品種によって使い分けられているのでした。
「Kaki」は丸っこい形の、「Kaki Persimon」は細長い形の柿。
このポップによれば、「Kaki Persimon」の方は身がしまってシャキッとした歯ごたえがあるので、リンゴのように食べることができる。
なるほど、リンゴに近い、というように感じるんだ。
さらに、塩味にも甘味にもよく合って、サラダに入れたり、また四つ割りにしてローストしたものをローストポークや白身魚に添えても、と続く。
たしかに、柿の甘味と良く合いそうな組み合わせ。
一方、「Kaki」については、よく熟したものはスプーンですくって食べられる、とあり、またコンフィチュールやコンポートに最適だと。あくまで甘味寄りです。
そしてスムージーやドレッシングにも、と。
ドレッシング!柿の果肉をサラダにするのはポピュラーだけれど、ドレッシングそのものに混ぜても美味しそう。
フランスで見かける柿は、少なくともノルマンディー地方にあるわたしの町では、ほぼすべてがスペイン産です。
どちらも種なし。ちなみに夫は皮ごと食べます。
柿を買ってきてはついそのまま食べてしまうけれど、今度は何か一品作ってみよう。
我慢できれば、だけど。