マリアージュの国、フランスのおいしい食卓

フランスで見つけたおいしいマリアージュのレシピで作って食べての覚え書き。それからフランスの主にテーブルまわりのあれこれ走り書き。

冬を迎えるジヴェルニーで、花を愛でる展覧会へ。①

 

新年が明けて5日目、隣村ジヴェルニーにある印象派美術館へ。

昨年秋から行きたいと思っていた「FLOWER POWER」展終了の2日前でした。

 

例年はモネの家がその門を閉めるのと同時に印象派美術館も冬季休館に入るのですが、今シーズンは1月7日のこの展覧会最終日まで開館。

 

この季節らしいと言えばこの季節らしい、曇り続き雨続きの年末年始でしたが、この日は幸運にも空が金色に輝く瞬間もありました。

 

 

4月から10月の観光シーズンが去った後の小さな村は、がらんと人気もなく、そして花もなく、まるで冬眠をしているかのよう。

でも、このひっそりとしたジヴェルニーの雰囲気もまた、好きです。

 

さてこの「FLOWER POWER」展、街で初めてこの展覧会のポスターを見た時は英語のタイトルであることが印象に残ったのですが、実際に訪れてみて、これはやはりこの言葉そのまま残すべきだったろう、と納得しました。

 

「フラワー」といえば「フラワーチルドレン」、そしてベトナム反戦運動を思い出す人も多いと思いますが、実際この有名な写真も展示されていました(リンク先一番上の写真)。

https://www.magnumphotos.com/newsroom/politics/behind-the-image-protesting-vietnam-war-with-flower/

 

この展覧会の企画がいつ立ち上がったのかは知りませんが、今の世界の状況と悲しくも呼応しているのがなんだか皮肉に思えます。

 

さて。

とはいえ、この展覧会はその意味での「FLOWER POWER」だけに捧げられたものではなくて、神話から宗教、科学、ファッション、そして古代美術から現代美術まで、古今東西あらゆる角度から花を信奉する内容になっています。

 

どうせ後で図録を買うから、と展示会場の写真をあまり撮らなかったのですが、帰りがけ売店で見た図録の値段は39ユーロ!

購入は断念しました。

いくつか撮った写真をアップします。

 

もちろん印象派の作品も。

 

大好きなジョージア・オキーフの作品。

 

マン・レイに花のイメージはなかったけれど、すきだな~。

アンディ・ウォーホルの有名な花の作品のお隣に、大好きなヴェルヴェット・アンダーグラウンドの姿があったのでこちらだけパチリ。

ウォーホルの花を向こうに、イヴ・サン=ローランの服。

中国の器、日本の櫛。ヨーロッパでも愛でられることになる菊がモチーフ。


また続きを書きます。